18日(金)は、終業式でしたね。お子さんの成績はいかがでしたか?
成績は5段階評価だけを見てしまいがちですが、実はプロである我々が見ると、実にさまざまな情報が書かれています。
単に「良かった」「悪かった」という話をするだけではなく、「どの科目が」「この成績なのはなぜか」「次はどうやって伸ばすか」について、ぜひ話し合ってみてください。
その際には、良い点を褒めるところから始めて、最後に悪い点をもっとこうしていこうね、と指導すると親子ゲンカの種が減りますよ。ついつい叱ってしまうお母さんも多いと思いますが、ぜひ褒めるところから始めてください。
さて、本日19日(土)からは、夏休みです。これは、子供が学校に行かずに家にいる(部活を除く)を意味します。お母さんにとってはニュースになってもいいくらい、非常に重要な関心事だと思います。
私もいろいろな保護者様とお話をしてきましたが、夏休みに関して常に聞くこと(お母様の愚痴)としては、
「昼まで寝ていてダラダラしている」
「別に何をしているわけでもないのに暑がる」
「何かし始めたと思ったらゲームだった」
「何か言ってきたと思ったら『ゴハンまだ?』だった」
などがあります。日本全国のお母さん、本当にお疲れ様です。
ついつい、「勉強しなさい」と言ってしまいがちですが、生徒たちにとっては、ようやく始まったばかりの待ちに待った夏休みです。今日から40日間も休みがあるのに、最初から「勉強しよう」というのは中々思ってくれません。
そこで大事になるのが、まず「夏休みの宿題を終わらせる」ということです。もちろん、これで終わりではありませんよ。よくよく考えてみれば、学校にも行かない日が40日も続くのに、その間に夏休みの宿題しかしていないようでは、明らかに学習量が少なすぎます(学年にもよりますが)。
夏休みの宿題を終わらせるコツ(正しくは、夏休みの宿題のことで子供とケンカしないコツ)ですが、まずは全体でどれくらいの量が課されたのか確認してください。そのうえで、どの科目の宿題を、いつまでに終わらせるか、の締切を決めてください。締切は、遅くてもお盆くらいまでに全体を終わらせるようにします。あまりにゆっくりした締切だと、何も手をつけない日が出てしまいますので、毎日何かに少しずつ取り組むように調整してあげると良いでしょう。
これで、夏休みの宿題のスケジュールは終わりです。あとは、その締切を守るように、褒めたり指摘したりしてあげてください。科目についてはお子さんの好きな科目からやらせてあげてください。早めに終わらせることができる宿題から取り掛からせてもいいでしょう。ちょっとした宿題であっても、終わらせたらしっかり褒めてあげるのがポイントです。そして、その積み重ねで宿題を終わらせるようにもっていきます。
夏休みの宿題は、「学校が休みの時にも、学習習慣を維持するため」に出題されています。ですから、何も学習しない日があるのはよくありません。これは学校がある時期に、特に理由もないのに丸一日休むのと同じことです。
毎日、少しずつでも学習習慣を維持するようにしましょう。学習習慣のことを考えれば、勉強は夜にまとめてやるのではなく、朝9時頃には学習を始めるようにするのが良いです。部活などで朝が難しい場合は、部活後にすぐ取り掛かるようにするのがいいでしょう。帰宅すると気が緩むのなら、帰宅前に塾に寄るなど工夫してください。実際に理塾に通う生徒の中には、「自宅に帰ると疲れて寝転がってしまうので、部活が終わったら塾に寄って勉強してから帰るようにします」という生徒さんもちゃんといます。
夏休みの過ごし方で、秋以降の学力は大きく異なってきます。もう少し大きな意味で言うなら、夏休みの過ごし方で、今後の勉強に対する取り組み方が決まります。40日間も毎日続くことなので、子供も親もついつい「明日から」と思いがちですが、毎日を大切に、勉強に遊びに、大いに充実した夏休みを過ごしてください。
そのうえで、プラスアルファの学習をしていくとよいです。学校で貸された宿題以外の学習については、後日また掲載します。