自由研究を支援します!

こんにちは、理塾です。

夏休みの宿題の②について書きたいところですが、少し閑話休題。

今日は、自由研究についてお話します。

 

自由研究で、まず悩ましいのが「どんなテーマを選択するか」です。

時間のかかるものもあれば、比較的短期間に終わるものもあります。

観察を中心に行うものもあれば、調査を中心に行うものもあります。

ぜひ、お子さんの好きなテーマを選んだうえで、しっかりと深く研究し、自分の興味をより深く持ってもらいたいものですよね。

 

ただ、「どんなテーマをするかずっと悩んだ結果、気付いたらもう8月下旬だった」ということも少なくありません。どんなテーマをするかを悩むのが夏休みの課題になってしまっては一大事ですので、夏休みが始まった段階でテーマを既に決めておき、具体的にどう進めるかのスケジュールや調査観察に夏休みの時間をかけるべきです。

それに、少し理想論にもなってしまいますが、「どんなテーマでもいいから興味があることを研究してみようね」という主旨の夏休みの自由研究のテーマに悩んでしまう、ということは、「日頃から興味を持っていることがあまりない」ということの裏返しでもあります。

これはいかにも寂しいことです。こういう場合は、もう少し日々の生活の中に自然科学に対する興味を持たせてあげたほうがいいかも知れません。

 

さて、夏休みの自由研究は、単なる課題のひとつではありません。

実は「自分の興味を持ったことを、学年という制限を越えて、自分がやりたいだけどこまでも探求でき、そしてまとめる」という素晴らしい機会です。専門用語で言うならば、「疑問発見能力」と「問題解決能力」と「表現発表能力」のどれもを育む、素晴らしい機会です。

ある意味、社会に出てから一番必要とされる能力を育むチャンスなのです。

 

ですから、自由研究にはしっかり取り組んで欲しいと願っています。

具体的な進め方について、以下に述べますね。

 

・自由研究のテーマは、夏休みが始まった段階で決めておく。

→自分が疑問に思ったことなら何でもよいので、日頃の疑問を解決するつもりで決めましょう。

 

・夏休み前半(8月10日くらいまで)に、だいたいの調査観察を終えておく。

→過程がしっかり構築されていれば、極端な話ちゃんとした結果が出なくても構わないので、結果より途中経過を重視しましょう。

 

・夏休み後半(8月25日くらいまで)に、調査観察の結果をしっかりまとめる。

→この表現発表能力も非常に重要で、自分が他人に説明することを前提としてまとめる能力を少しずつ育みましょう。

 

このように進めます。

こう整理すると、「テーマにこだわる」という必要は全くないことが一目瞭然で、むしろ「その疑問を解決するために、どう構築したのか」や「他人に伝えるためにどうまとめたのか」が大切なことがわかりますよね。

こういった観点からも、自由研究にしっかり毎年取り組んだ生徒さんは、いわゆる「学力」以外の知性を徐々に身につけていると言えるでしょう。

学校を卒業するということは、「解答が用意された問題」から「解答が必ずしもあるとは限らない疑問」に直面することを意味します。その中で、こういう取り組みを続けた生徒さんというのは、社会に出ても高い能力を発揮できると思います。学力も重要なのは当然ですが、与えられた問題に対して模範解答を素早く用意することだけではなく、必要なことに疑問を持ち、それを自分なりに解決したうえで、他人に伝えていく能力がなければ、人生における大成はしません。

ですから、自由研究に熱心に取り組んでもらいたいものです。

 

理塾では、個別指導塾なので、自由研究の相談にもしっかり乗ります。ご家庭で「自由研究が重要なのは理解できたが、具体的に何をどうさせたらいいのかわからない」という場合は、ぜひご相談ください。

理系の大学院を修了した講師が、研究の道筋や得られたデータの捉え方まで、しっかり指導します。全然関係ないですが、大学院時代、iPS細胞でノーベル賞を受賞された山中教授はすぐ近くの研究室におられて、毎日のように顔を見ていました。あの当時は「自分の指導教官こそノーベル賞に近い」とか「ノーベル賞を取るなら○○教授だろう」という下馬評を、暇さえあれば大学院生仲間で互いに論じていましたので、まさか山中先生が受賞されるとは思いもよりませんでしたが・・・。

大切な自由研究、今からなら、まだまだきちんと取り組めるはず。理塾でぜひサポートさせてくださいね。未来の山中先生が生まれることを願っています。