こんにちは、理塾です。
いきなりですが、今日は嬉しい報告があります。
そうです、理塾として初めての合格者が出たのです。
2ヶ月ほど前の記事になりますが、「高校生物は1ヶ月で終わらせることができます」という内容を掲載しました。
覚えてないよ、という方は以下の記事をご覧になってからお読みいただくと良いかと思います。
この生徒さんは、8月に来塾されましたが、受験は簡単ではありませんでした。
簡単ではない理由は大きく分けて4つで、
1.今は文系に所属しているが、将来の夢は「管理栄養士」か「栄養士」なので、理系学部を受験したい
2.受験に必要となる「生物」は学校でも個人でも勉強したことがない(「生物基礎」だけは学校で勉強した)
3.受験まで2ヶ月と少ししかなく、そこで生物を合格ラインに達しなければならない
4.公募推薦入試なので、倍率が4倍ほどあり、平均レベル達成程度では不合格になる
というものでした。
なかなか簡単ではありませんが、とはいえ「無理です」と断り、夢をつぶすようなことはしたくありません。
ただ、安請け合いして不合格にするわけにもいきません。浪人させようものなら、大変なことになります。
こういう時は、塾側としても、本当に悩みます。
こういった場合に大切になるのは、「生徒本人のやる気」です。
それも、 「どんなに調子の悪い時でも、諦めずに毎日やる抜けるか」という必死のやる気です。
本人と話していて、「目標」を定めた理由が曖昧ではなく自身の決断を感じたことと、努力家なので十分やり抜けるということと、「簡単に投げ出す子ではない」と感じたことに対して、「一緒に頑張りましょう」と決めました。
そこからは、本当に二人三脚で頑張りました。
受験科目は生物だけではなかったので、他の教科も含めて、平日は6時間ほど授業をしました。
土曜になると、8時間以上授業をしていたと思います。
この生徒を合格させることだけを考えて過ごしていた時間が、何時間もありました。
(その時の様子を記したものが、前回記事になります)
学校で授業を受けたことのない科目を受験まで間近の状態で教える、というのは大きな責任を感じました。
失敗すれば不合格になってしまうので、スタッフも生徒も真剣です。
もしも不合格になった、という時に「ごめんなさい」で許される話ではない。
でも「受験に絶対は無い」という中で、不利なスタートをしていて、焦る毎日。
だから、細かいところまで、真剣にぶつかるしかない。
真剣にぶつかるからこそ、厳しい指摘も何度もしました。
時間がないのでミスをゆっくり直す時間は無いので、ケアレスミスをする度に叱りました。
褒めることもたくさんしましたが、同時にたくさん叱りました。
本人もミスをしたくてミスをしているわけではないのですが、点数を落とす原因を減らすため、何度も何度も指摘しました。
ただ、「何のために指摘されているのか」が把握できている聡明な生徒だったので、しんどい時にも根をあげず、そして指摘されたことに対して逆恨みもせず、我々を信じてしっかりついてきてくれました。
(国語担当:南口/生徒さん/生物担当:藤井)
この生徒さんは、万一の時に備えて、もう1校も生物を選択して滑り止めとして受験していたのですが、そちらも合格できました。
もちろん、狙っていた本命も、ちゃんと合格です。
蓋を開けてみれば「2戦2勝」の負け知らずで、本当に見事なまでの受験結果を残してくれました。
ここまで頑張り抜くことは「誰にだってできる簡単なこと」だとは思いません。
毎日、学校に行きつつ、寝る時間以外は塾で勉強をするような生活を送ったこの生徒は、誰にもできないレベルで勉強を頑張り、自らの手で合格を手にしたのです。
答案用紙を書いたのは生徒本人であり、理塾はそのサポートをしたに過ぎません。
しかし、どこの塾でもできないような必死のサポートをしたんだ、と胸を張れます。
合格を報告してくれたこの生徒が、「理塾を選んで本当に良かったです」「他塾じゃ無理だったと思う」と言ってくれて、本当に嬉しかったです。
(合格報告の後には「合格おめでとうやけど、大学に合格したからって気を抜くな」と叱りましたが・・・)
理塾は、新聞折込チラシをしていません。
ですので、我々が直接資料を渡した相手しか、理塾の詳細については知ってもらえません。
7月の開校間もない時期に、スタッフの中の誰かから渡された資料を残してくれ、それが必要になった時に他塾さんではなく理塾の門を叩いてくれたことで、一つの縁が生まれ、とりあえず一人の生徒を合格に導くことができました。
それも、簡単ではない条件なのに、見事に結果を残すことができ、一人の大学生の卵を産むことができました。
それが本当に嬉しくて、「理塾は授業をするだけの塾じゃないから、大学に行っても悩みがあったら、すぐ教室に来るんだよ」と言って送り出しました。
(必死で勉強していたので)いつもあまり笑わなかった生徒が、最後に笑顔で「はい!」と言ってくれたのが印象的でした。
誰だって、この生徒さんと同じ結果を出すことは無理ではありません。どんな生徒さんであっても、一緒に頑張ろうと決めた場合は、とことん一緒に頑張りますし、面倒も見ます(とはいえ、甘えは許しませんが)。
理塾には多くの生徒がやって来ていますが、開校して5ヶ月。幸いなことに、まだ塾を辞めた人はいません。これだけたくさんの生徒がやって来るとなると、成績不振などでチラホラと塾を辞める人も出るものなのですが、今のところ、それがありません。
そうして、ついに最初の「塾を辞める」という生徒が出た。最初に塾を辞めた生徒の理由が「第一志望の大学に合格したので!」という状況を招くことができ、本当に嬉しい限りです。
今日からまた、次の「大学合格したから、塾を卒業します」という生徒を産み出すべく、さらに頑張ろうと決意しています。