【塾の儲けのカラクリ】教材費の原価を公開!!
こんにちは、理塾です。
毎日勉強していますか?
学習塾では、一般的に市販されていない塾専用教材が使用されています。
そして、これらの教材は「各学習塾が好き勝手に値段設定して販売している」という、かなり自由な世界です。
ですから、学習塾によって「教材をいくらで売るか(教材でどのくらい儲けるか)」という考え方は、さまざまです。
本当にいろんな学習塾があります。
「原価そのままで売って、教材では一切の儲け無し」という学習塾もあります。
こういう学習塾は、一冊の教材を使い込む指導をすることが多いです。
たくさんの教材を生徒に渡しても儲けは無く、手間ばかり増えるからです。
「仕入れ値の倍の値段で売って、教材で大きく儲けてやろう」という学習塾もあります。
こういう学習塾は、何冊もの教材を生徒に渡すことが多いです。
教材を渡すたびに儲けがあって旨みがあるので、教材をどう使うかよりも、教材をどう売るかに熱心になり、子供は教材を渡されたけどあまり使ってないこともあり得ます。
理塾は、「どこで買っても同じ教材で、儲けを追求するのは、学習塾として勝負の仕掛け方が違うのではないか」との判断から、原価そのままでお渡ししていることがほとんどです(送料がかかる場合は、その分を上乗せすることはあります)。
実は教材会社は、どこの塾にでも同じ価格で販売しています。
取引実績によって割引するところもありますが、ちゃんと販売価格はビシッと決まってるんですよね。
ぜひ、お子さんがお持ちの教材があるかないか、調べてみてください。
「通っている学習塾が、一冊の教材を渡すごとに、どのくらい儲けているのか」を把握すれば、だいたい「塾が何を考えているか」が判ってきますよ。
【小学教材:販売価格一覧(税込)】
中学受験新演習(小5以降) 3,080円
ワーク(白地の表紙にカラフルなマル) 1,452円
小学生ワーク 1,606円
標準新演習 1,430円
小学ウインパス 1,573円
【中学教材:販売価格一覧(税込)】
ワーク(白地の表紙にカラフルなマル) 1,562円
中学必修テキスト 1,474円
新ワーク 1,463円
NEW BASIC 1,485円
フォレスタ 1,848円
標準新演習 1,716円
中学ウインパス 1,518円
Winning 1,529円
オリジナルテキスト英語 1,375円
オリジナルテキスト数学 1,595円
ファイナルステージ 1,650円
サミングアップ 1,650円
入試完成シリーズ 770円
いかがでしたか?
原価そのままではなくても、200-300円くらいの上乗せであれば、手間や送料を考えれば、教材で儲ける気はあまりなく、比較的良心的だと言えるでしょう。
500円以上の上乗せであれば、「教材でもそこそこ儲ける気がある」と言えます。渡されたけどほとんど使っていない教材があるかもしれません。
もし800円とか1000円とか上乗せされているのであれば、「教材で儲ける気がマンマン」であり、かなり「利益や売上に積極的な塾である」と考えられます。儲けたくて儲けたくて仕方ないのかもしれません。
教材費の利益部分は、各学習塾の思惑があってやっていることで、その部分だけで良い悪いは決めれるものではありません。
ただ、教材費における、上乗せされた利益の考え方は、基本的に「授業料を含むすべての請求」に共通する部分があるので、各ご家庭でも把握した方が良いと思います。
各学習塾が「いくらの儲けを上乗せして教材を売っているか」を知ると、子供が通っている塾の「儲け方のスタンス」も把握したうえで、各家庭が「良い塾・悪い塾・合う塾・合わない塾」を判断できますからね。
価格設定がすべてではありませんが、子供の教育費は家計にとって負担であることが多いので、良心的であれば嬉しいと理塾では考えていますが、皆さんはどうお考えになりますか?
塾選びのひとつの見方として、「教材費の考え方」もあると思いますので、ぜひいろいろ調べてみてくださいね!!
≪理塾の塾長の独り言≫
1200円の教材を仕入れて、1200円で売る塾もあれば、1500円で売る塾もあれば、1800円で売る塾もあれば、2000円以上で売る塾もあります。
でもこれ、値段は違えど、中身はまったく同じ教材なんですね。
ガソリンスタンドで例えれば、レギュラーガソリンのリッターが120円と150円と180円と200円のガソリンスタンドがあるようなものです。
いくらで売っても、それは各ガソリンスタンドの自由ですが、120円のスタンドが盛況になり、200円のスタンドは閑古鳥が鳴くでしょう。
そして、市場の原理というのは、本来そういうものです。
ところが学習塾業界というのは、変に保守的だなと感じるのです。
そもそも学習塾は、授業をするのが本分です。
そして、この本分である授業というのは、各学習塾で天と地とくらいに、内容とレベルが大きく異なっていて、本来はそういう無形のサービスこそ、様々な価格設定があって然るべきだと思います。
ですから、授業料の部分こそ「指導に自信があるので倍ほど高い」「目立つために敢えてめっちゃ安い」という学習塾があっても全然良いと思うのですが、各月の月謝は公開されて競争にさらされているので、保護者の目を気にするあまり、どこの塾もだいたい同じで、教材費ほどの個性がありません。一方、保護者に見えず競争になりにくい教材費は、塾によって全然違う。
様々な評価があり得る授業の対価が、どの塾でもなぜかほぼ同じで、どこで購入しても同じ製品(教材)の対価が、それぞれの塾で大きく異なっている。
そこに違和感を感じていない教育業界の人が多いですが、塾長は疑問を感じています。
理塾の塾長は、「塾の教材なんて、将来的にAmazonで扱うようになって翌日には各家庭に届けられ、学習塾というのは質と満足度が高い授業を提供し、自信があるならどんどん強気の値段設定をしていったり、逆に半値以下にして目立って、より差別化していくだろう」と予想しています。
本分領域ではなく保護者の見えにくい教材費で細かな小銭を稼ぐって、なんか斜陽な感じがしますし、時代の変化にも取り残されるでしょうから、常々「それはちゃうやろ」「変えていこうよ」と思うんですよね。
ここを見ている学習塾業界の人も多いようですが、「確かにそうだ」「いや違うんだよ」と思う方がいれば、新しい学習塾業界について考えていくため、一緒に寿司でも食べながらお話したいと思います(橿原近辺は旨い寿司屋が増えてきた)(遠方の方は私が一方的に寿司屋からZOOMで接続します)ので、ぜひご連絡くださいませ。