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  • 突撃訪問★奈良文化高校オープンスクール!

    こんにちは、理塾です。

    恒例になってきたオープンスクール訪問ですが、先日またまたお邪魔してきました。

    今回は奈良文化高等学校さんです。


     

     

     

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    (校舎。学校とは思えない綺麗さです)

     

    奈良文化さんは近鉄高田市駅からバスで約15分の自然豊かな場所にある女子校です。

    食文化コース・こども教育コース・看護進学コース・総合進学コース・特進コース・スポーツ特進コース・衛生看護科と非常にたくさんのコースをお持ちで、どのコースでも生徒さんが主体となって学ぶことを大切にし、そのフォロー体制も万全です!

    特進コースでは一人1台iPadを与えられ、授業で使用するほか、学校内は全教室がWiFiスポットとなっているので、いつでもどこでも気になることがあれば調べられる環境にあります。

    また、SNSを積極的に取り入れておられるところも大きな特徴のひとつです。

    LINEなどのメッセージアプリを使って、いつでも先生にわからないところを質問でき、自宅にいながらでも学習をすることができるなど、先進的なほかにはない取り組みにより、生徒さんからの自発的な学習意欲を伸ばすことをサポートしておられます。

    YOUTUBEでは「奈良文化テレビ」というチャンネルでスポーツ特進コースのカヌー体験や避難訓練の様子など、奈良文化さんの学校生活の様子をありのままに見ることができるので、気になる人はチェックしてみてください!

     

    そしてなによりも、奈良文化さんといえばやっぱりなんといっても制服!です!

    あのAKB48の渡辺麻友さんが全国のかわいい制服を選ぶという企画で、なんと奈良文化さんは全応募の中から1組だけが選ばれる賞と、全校の中から2校だけが選ばれる「渡辺麻友がキミの学校のポスターになってくれる権」のダブル受賞を果たしました!

    毎日着る制服がかわいいと学校生活もより楽しくなりますね!

     

     

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    (有名な制服。チェックのスカートとリボンの小花柄がかわいすぎます)

     

    また、緑に囲まれた校舎にはツバメ・キジ・たぬき・ハトなどのたくさんの動物が生息しています。

    生徒さんたちはこの動物たちにも名前をつけて仲良くしているんだそう。

    ちなみにたぬきは良文(らぶーん)、ハトには文化(ふみか)という名前がついているらしいです。

    奈良文化高校の名前にちなんでいてかわいらしいですね。

    なんと、校舎の建物自体にも生徒さんみんなで名前をつけているんだそうです。

    建物に名前をつけて大切にするというのは女子校ならではですね。

     

    ちなみに、奈良文化さんオープンスクールも文化祭と同時開催だったので、文化祭も楽しんできてしまいました。

     

     

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    (大盛況でとっても賑やか!)

     

    元気いっぱいなダンス部と見とれてしまうほど優雅な新体操部の演目を見たり、たくさんの屋台を見て回ったりしました。

    どの出店も本格的で、とっても美味しそうでしたよ!

    特に、園芸部が出店していたカレーは、なんと使われている野菜は奈良文化高校産!

    つまり、学校内の菜園で作られたものです。

    さすが食にも力を入れている奈良文化さん。

    よく見ると学校のいたるところに菜園がありました。

    奈良文化さんがある高田市は桑の産地としても有名で、来年はキャンパス内に桑の木を植え、そこからお茶作りを体験するという企画も進められているそうです。

    文化祭はどこを見ても元気いっぱい!といった感じで、こちらまで元気をもらいました。

     

    今回、奈良文化高校さんのオープンスクールに参加させていただき、自由でのびのびとした校風や、先進的な取り組みを肌で感じることができ、驚きと感心の連続でした。

    この気持ちをたくさんの人に伝えるべく、今回もボードを作っています。気になった人はぜひ見に来てくださいね!

     

     

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    (面談席に飾ってあります)

  • 高校生物は1ヶ月で終わらせることができます

    こんにちは、理塾です。

    受験生の皆さんは、受験の追い込みをしているはずですが、調子はどうですか?

    今日は、現在進行形で頑張ってくれている、受験生の実際の取り組みについてご報告しますね。

     


     

    現在、高校3年生の生徒が夏休みから理塾で勉強してくれているのですが、この生徒さんは理転した生徒さんです。

    『理転』というのは、高1の秋に実施される文理選択の時点では「文系」を選んだものの、高3になってから「理系」に変更したことを言います。同じく「理系」から「文系」に変更することは、『文転』と言われます。

    一般的には、理数科目は暗記科目ではないために習得に時間がかかるうえ、理数特有のセンスを要求されるため、高3になってからの『理転』は負担が多いと言われます。高校によっては、『文転』は認めるが、『理転』は認めない、という高校もあるほどです。

    しかし、この生徒さんは、一度は文系を選択したものの、高校で勉強する中で「管理栄養士」というハッキリした夢を抱き、そのためには農学部を目指す必要がありました。結構な負担があるのは覚悟の上で、それでも「自分の夢」を叶えるためなら、一生懸命努力します、ということで、理系科目を勉強することになったのです。

     

    受験に必要な理数科目として、農学系を目指す場合の理科科目は、「化学」か「生物」か、最低1科目は習得しなければなりません(物理でも受験可能ですが、物理メインで農学部だと、大学進学後に少し苦労します)。

    管理栄養士になるためには「化学」「生物」どちらも重要なのですが、生物は暗記も多いので平均点程度の習得なら比較的短期間にできるという理由と、大学になってからの使用頻度が化学より生物の方が多いという理由の、2つの理由から、「生物」を頑張ることになりました。

    しかし、この生徒さんは文系クラスに所属しているため、「生物」は勉強したことがありません(生物基礎は学習済)。

    さらに、生物の問題の一部は、生物とはいえ化学の理解も必要(タンパク質は、カルボキシ基とアミノ基のペプチド結合でできている等・・・)です。そういう意味では簡単ではなかったのですが、この生徒さんの夢を応援したくて、教室と、この生徒さんとの、二人三脚が始まりました。

     

     


     

     

    まずは、生物の大まかな用語に慣れるためと、とりあえず何でもいいので問題集を1冊終わらせる、という2つの目的から、簡単な問題集を選んで、授業で進めていきました。明確な自分の目標を掲げているので、授業だけではなく自習にも熱心で、毎日勉強を進めてくれます。

     

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    (ページ数もそれほど多くなく、最初の1冊として最適です)

     

    簡単なテキストとはいえ、生物を本格的に勉強したことがなかったので、「相同染色体」や「原口背唇部」と聞いても、初めて目にする用語ばかりで、それらの用語を一つ一つ覚えるのも大変です。単に用語を覚えただけで、仕組みや理屈を理解していないと、後に続く応用問題に対応できないので、「どういう変化が起きるのか」という順序や、「なぜそうなるのか」という仕組みについても解説しました。

     

    ちなみに、これは生物の学習に限ったことではありませんが、どんな優れた問題集であっても、1冊で基礎から受験まで対応しているテキストはありません。基本的にはどんな科目であっても、「基礎の習得」と「演習量の確保」と「受験対策」の3段階に分けてテキストを進めていくべきです。よく、「どのテキストが優れている」とテキスト評にこだわる学生さんも見かけますが、基本的にテキストにこだわるのは3段階目からでよく、正直なところ「基礎の習得」に限って言えば、『なんでもいいから、1日でも早く取りかかって、1日でも早く終わらせろ』というのが理塾の指導方針です。

    この生徒さんも、高3で時間はほとんどありませんでしたが、時間がなくてもやるべき勉強の進め方は同じですから、「基礎の習得」と「演習量の確保」と「受験対策」3段階で学習を進めています。

     

    さて、最初のテキストとはいえ簡単ではありませんでしたが、本人のやる気がそれを上回った結果、浅く広くではありますが、このテキストを終わらせることができました。ちなみに、用語などをしっかり習得するために、重要なページは2度3度と重複して解説とチェックをするなど、効率を強化しています。

     

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    (内容は教科書レベルで、簡単です)

     

    さて、このテキスト。

    生物を勉強したことのない生徒さんが、どのくらいで終わらせたか予想できますか?

     

    答えは、2週間です。

    浅く広くではあるものの、2週間あれば、生物は一通り習得できました(問題を解いて9割以上の正答率になるのを確認したうえで、次のテキストに進んでいます)。

     


     

    さて、2週間で終わらせた、とはいえ、これだけではセンター試験を受けるほどの学力は身についていません。

    そこで、さらに細かく、より難易度の高い問題集に取りかかることにしました。用語のチェックもさらに多くなり、難易度もそれなりにある問題集だったので、参考書としても定番の「チャート式」を併用しながら授業を進めます。

     

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    (やや応用レベルのテキストで、問題量も250問ほどあります)

     

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    (センター試験レベルの問題が延々と続きます)

     

    こちらになると、「組み換え価」や「興奮伝導の不応期」が容赦なく襲いかかってくるため、結構な難易度だったのですが、こちらも必死になって終わらせました。

    単に、適当に終わらせただけではありません。

    この問題集には250問以上の問題が掲載されているのですが、その問題を確実に習得するために、「2周」しました。

    要するに、500問を解いたうえで、そのほとんどを正解できるレベル(正答率8割以上)まで到達しました。

     

    のべ500問をほぼ正答させるレベルまでに要した時間は、どのくらいと予想されますか?

    2週間です。

    2週間必死にやれば、センター試験に準じる問題を500問くらい終わらせることができます。

     

    さすがにここまでくると、記述や国立2次レベルの問題はまだまだですが、センター試験レベルの問題は、だいたい攻略できます。

    「生物」を本格的に勉強したことのなかった生徒さんでも、「基礎の習得に2週間」「演習量の確保に2週間」、合計で1ヶ月頑張れば、センター試験で7割8割程度は得点できるレベルに到達するのです。

     

    ちなみにこの生徒さんは、日曜以外は毎日塾に来て、授業と自習に、毎日何時間も取り組んでくれました。

    このように、ちゃんと努力をすれば、しっかり成果は出せます。

    誰もができる努力量では、頭一つ、飛び出ることはできません。誰もがなかなかできない努力量を黙々と実践すれば、自然と学力はアップするのです。

    これは当たり前のことですが、だからこそ、毎日黙々と努力を重ねるのは、本当に難しいことです。誰だって、やる気をなくすこともあれば、逃げたくなることもあります。疲れて少し休憩したくなることもあるでしょう。やればできることはわかっていても、なかなかやる気になれないから、苦労する学生さんは多いです。

    そんな中でも、努力を続けられるのは、理塾がある指導方針を貫いているからです。(ブログで簡単に説明できる内容ではありませんが、興味のある方はぜひ教室で聞いてみてください。)

     


     

     

    この生徒さんは、さらにレベルを高め、幅広い問題に慣れるため、1ヶ月が経過した今は、こちらの問題集に取り組んでいます。

     

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    (最終仕上げに使用しているテキスト。ここまでたったの1ヶ月です)

     

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    (出典も、東大、阪大、神戸大・・・と、かなりの難問に取り組んでいます)

     

    この問題集は国立2次向けということもあり、さすがに難易度が高く、半分くらいは記述問題なので、なかなか苦戦しています。記述と計算しかないんじゃないか・・・?という感じがしますが、まさにその通り。生物に限らず、理系科目で難易度の高い問題を作成しようと思ったら、たいていは記述問題か計算問題になるものです。

    「呼吸において酸素が必要とされるのはなぜか答えよ」とか、「呼吸において二酸化炭素が出るのはなぜか答えよ」とか、そういうレベルの記述問題が多いのですが、生物が得意な生徒であっても、解くのはなかなか難しいでしょう。

    (答:「電子伝達系で24個の水素イオンを12個の水分子にするために、シトクロム酸化酵素が6個の酸素分子を必要とするから」「ピルビン酸がクエン酸回路で脱炭酸されるため」が解答の一例です)

     

    普通に生物を選択して学習してきた生徒さんであっても、全員がこの難易度の問題集を扱えるわけではありません。

    学習量が足りなかったり、勉強の進め方をちゃんと理解して学習しない場合は、3年間取り組んできたのにセンター試験で8割すら取れない、ということも十分ありえます。

    一方で、しっかり順序を踏んで正しく学習を進め、かなりの演習量を確保できた場合は、自ずと結果は出せるものです。実際に、受験はまだですが、この生徒さんは1ヶ月でセンター試験でそれなりの結果を出せるレベルに既に到達しています。

     

    これは、単なる一例です。

    とはいえ、今現在、教室に通って勉強してくれている受験生の<実例>です。

    一生懸命に頑張る生徒さんには、とことんサポートしている理塾の取り組みについて、少しでも感じていただければ幸いです。

     

    この生徒さんが、どのような受験結果を掴むかは、受験当日の出来栄えにもよるでしょうが、塾として感じることはただ一つ。

    「この生徒は、『私は十分頑張った』、と胸を張れるレベルまで、しっかり勉強に取り組めている」ということです。この過程で身についた勉強の進め方や、努力経験は、受験結果以上にとても価値あるものだと思えるのです。

     

    まだまだ現在進行形で学力アップしている生徒さんなので、受験が楽しみです。

    生物を選択している学生の皆さん、センター対策レベルなら1ヶ月で生物を終わらせましょう。

    もちろん、中学生の皆さんも同じです。中学校の理科や社会についても、ちゃんと本気になってポイントを押さえて取り組めば、3年間分の内容だって1ヶ月で終わらせることができます(死ぬ気で頑張ってもらう必要はありますよ)。

    詳しい勉強方法については、理塾までどうぞ。

       

    【追記】

    ※たくさんの質問やメッセージを頂戴しています。「相談したいことがあるので、アドバイスをください」という要望には、それなりに対応してきました。

    ※ただ、コメント1つ返すのにも、それなりにちゃんと考えて、責任のあるお返事をしていますと、いくら時間があっても足りません。

    ※理塾では、遠方の方に向けた「オンライン授業」を受講できます。指導するのは「現役の医大生」もしくは「指導経験豊富な塾長」です。実力十分な講師が指導しますので、ほぼ確実に成績が上がります。「指導もアドバイスもして欲しい」という方は大歓迎ですので、希望される方はご一報ください(電話:0744-24-1915)。

  • 突撃訪問★奈良育英高校オープンスクール!

    こんにちは、理塾です。

    先日またオープンスクールにお邪魔してきました。
    今回は育英中学校・高等学校さんです!


     
    ①

    (学校の正門)

     
    近鉄奈良駅から徒歩15分。
    ずーっと大通りなので、人通りも多く、遅くなっても安心です。

    中学校には選抜コース、総合コースとあり、高校に進学すれば生徒の個性や希望に合わせて
    将来の夢に向かう四つのコースを自由に選ぶことができます。
    その高校では選抜コース、高大連携Sコース、総合進学コース、
    そして新設された国際理解Gコースがあります。
    国際理解Gコースは、ただ英語を学ぶだけの従来の教育ではなく、それを将来どう活かすか
    自分の考えを世界にどう表現していくかということを英語教育を通して学ぶためのカリキュラムが
    組まれています。
    高大連携としては提携大学も多く、関関同立・産近甲龍をはじめとする有名大学に多数の推薦枠を持ち
    国公立も含め多種多様な進路に対応してらっしゃいます。
    また2016年には創立100周年を迎え、それに合わせて今年から新校舎を使うなど、
    伝統を残しつつどんどん生徒にとって通いやすい学校へと進化していっています!

     
    ②

    (新しい教室だから、しっかり勉強に集中できます!)

     
    新校舎の教室。すごく綺麗!

    部活動も盛んで、部員数が一番多いサッカー部はもちろんのこと、有名ななぎなた部、
    陸上部などインターハイの常連です。国体選手に選ばれた生徒さんも多数いらっしゃるとのこと。
    それだけでなく、軽音部や吹奏楽部はコンテストで毎年授賞していますし、
    情報技術部なども大会で成績を残しているようです。
    運動部、文化部問わず、勉強だけでなく好きなことをめいっぱい頑張りたい!という
    生徒さんにはぴったりの学校ですね!

     

    さて、オープンスクールですが、高校の体育館で行われます。
    始まるのをいまかいまかと待っていると、急に「踊るポンポコリン」が流れはじめました!

    一体何が始まったのかときょろきょろしていると、なんと!
    生徒さんたちの歓迎のダンスです!!
    写真を撮ろうとしたのですが、あまりに動きがキレっキレすぎて上手に写せませんでした…
    すごく元気よく踊っていて、思わず会場も手拍子で一緒に盛り上がっていました。
    ダンス部かなと思っていると、なんとダンス部はなく、オープンスクールを盛り上げたい!と
    集まった有志によるダンスだったようです。
    学校想いですね~

     

    次に上間校長先生のご挨拶と、新設された国際理解Gコースの説明があったのですが、
    「とにかく今日は生徒の元気な姿を見て欲しい!」とのことで、お話はすぐに終了。
    その後は吹奏楽部と軽音部のプロ顔負けの演奏を聴くことができたり、
    会場をランナウェイに見立てた制服ファッションショーを見たり、
    ようかい体操を一緒に踊ったりと、オープンスクールではなく文化祭かな?と思うほど楽しい時間でした。
    なによりも生徒さんたち自身が楽しんでイベントを盛り上げよう!という気持ちが伝わってきて、
    上間校長先生の仰る「元気な育英の生徒」を存分に感じることのできるオープンスクールでした。

     
    ③

    (とても迫力のある演奏でした)

     
    さすがコンテスト金賞常連の吹奏楽部と軽音部。
    高校生とは思えない圧巻の演奏でした。

     
    ④

    (かわいい制服です)

     
    育英さんといえばこの制服。
    特に高校の女子制服は歩くとプリーツのチェックが見えて
    とっても可愛いです。

    そのあとは校舎内を見学し、部活動体験ができました。
    実際に自分の見たい部活動を選び、先輩たちに教えてもらいながら
    部活動を行う参加生徒さんたちはとっても楽しそうでしたよ!

     

    行き帰りやトイレ休憩なども生徒さんが案内してくれたりして、
    どの場面を見ても生徒さん主体で動いているのと、
    体験・参加型の楽しい企画ばかりで元気な育英さんらしいオープンスクールだなと感じました。
    思いっきり学校生活を楽しんでいる生徒さんの生の姿を見ることができ、
    こっちまで元気をもらいました。

    今回もこの楽しさが参加できなかった生徒たちにも伝えることができれば、と
    ボードを作成して面談席に貼ってあります。
    興味がある人はぜひ見に来てくださいね!

     
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    (教室の面談席に貼ってあります!)

  • 突撃訪問★育英西中高オープンスクール!

    こんにちは、理塾です。

    またまた行ってきました!オープンキャンパス!
    今回は育英西中学校高等学校さんです!


     

    ①

    (自然と調和した静かな校舎)

     
    自然に囲まれた素敵な校舎です。
    富雄駅から直通バスが出ていて通いやすい!

    育英西さんといえば、中高一貫教育の女子校として奈良県でも有名ですね。
    普通科として幅広い進路に対応している育英西コースと高大連携の立命館コースをお持ちです。
    育英有学校・高等学校さんが創立70周年の際、原点の女子教育に立ち返り
    「次代を担う女子人材の育成の場」として開校されました。

    実は育英西さんも30周年を迎え、校舎の改装や制服のリニューアルをされています。
    伝統ある良さを残しつつ、どんどん新しくなっていく育英西さんには今後も注目ですね。
    ②

    (制服も刷新!)

     
    ちなみにこれが新しくなった制服。
    濃紺のブレザーにすみれ色のリボンが映えて可愛い!

    オープンキャンパスですが、この小講堂というところで行われます。
    生徒さんに聞いたところ、普段は英語スピーチやクリスマス会で使われるんだそう。
    ③

    (素敵な講堂です)

     
    中からはステンドグラスから光が差し込んで、とても幻想的でした。
    ここでクリスマス会なんて楽しそうですね!

    北谷校長先生のご挨拶、コース案内などの後に生徒さんたちによるお話があったのですが、なんと。
    全部英語でした!すごい!
    育英西さんの語学に対する熱意と、実力の高さが、存分に伺えました。

    大勢の人の前で発表するだけでも緊張するだろうに、それを英語だなんてすごすぎます。
    その堂々たる姿は高校生ではなく、一人の自立した女性を感じさせられました。
    さっき生徒さんが言っていた英語スピーチってこういうことだったんですね・・・

     

    さて、生徒さんのすばらしい発表が終わり、入試についてのお話や質疑応答があり、オープンキャンパスは終了。
    普段なら先生方にお礼とご挨拶をして帰るところですが、今回は少し違います。

    実は今回は、オープンキャンパスと文化祭の合同開催なのです!!!
    ④

    (元気な生徒さんが、たくさんの催し物を出していました)

     
    実は校内はオープンキャンパス参加者と文化祭を見に来た人ですごい人でした

    第一の目的であったオープンキャンパス参加は達成しましたが、これはぜひとも参加しなければ、ということで
    文化祭も普通に楽しんできてしまいました。

    文化祭といえばまずは食べ物屋さんですね!
    じゃがバター、はしまき、ハッシュドポテトなど定番から、皿うどんなんて凝った出店もありました。
    軽音部のライブがあったり、校内展示は華道部のいけばなや写真部の作品を見たり、どこに行っても活気が溢れていて楽しかったのですが、中でも私の心に一番印象に残ったのは茶道部でした。
    育英西さんは茶道部すごく有名ですよね。

    茶道部では浴衣の生徒さんたちが点てたお抹茶とお茶菓子がいただけます。
    それだけではありません。茶道部の部室は全て畳で、いけばなや掛け軸なんかもあってすごく本格的。
    目の前で生徒さんがお抹茶を点ててくれるので、思わず「かっこいい!」と声に出してしまいました。
    育英西さんのキャンパス周りの大自然を眺めながらいただくお抹茶はすごく美味しかったです。
    素敵な着物をお召しになった顧問の先生ともお話でき、とっても居心地のいい空間でしたよ。
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    (これぞ、茶道!)

     
    こんな素敵なお茶室が学校にあるなんてうらやましい!

    ちなみに、どこからまわろうかな~とパンフレット片手にうろうろしていたら
    「どこかお探しですか?案内しましょうか?」と生徒さんが声をかけてくれました。
    優しい気遣いに感激です。
    また、育英西さんの校舎内はいたるところに生徒さんの普段の写真や製作物が貼ってあり、
    生徒さんがいなくても普段の快活で楽しい学校生活が伝わってくるようでした。

    今回育英西さんにお邪魔して、優しくも芯の強い生徒さんたちに触れ合うことができて、元気をもらいました。
    今回もボードを作成して教室に飾ってあります。
    興味がある人は是非見に来てくださいね!
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    (活躍する女性を目指しましょう!)

     

  • 突撃訪問★奈良女子高校オープンスクール!

    こんにちは、理塾です。

    先日に引き続き、またオープンキャンパスに参加してきました!
    今回は奈良女子高等学校さんです!


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    (新大宮駅から歩いてすぐ!とても便利な場所にあります)

     
    奈良女子高等学校さんといえば、
    センター受験コース・文化みらいコース・保育コース・パティシエコース・イラストデザインコース・エレメンタリーミュージックコースと非常に多種多様なコースがある学校です。

    中でも注目なのがセンター受験コース!
    ここは、高校入学と同時に大学受験を見据えた勉強を始めるというコースです。
    さまざまな学びを通じて国公立や、関関同立などの難関私大をはじめとし、自分に最適な進路を自分の力で掴み取るためのカリキュラムなので、やりたいことが決まっている!という子にも、やりたいことを見つけたい!という子にもぴったりのコース。
    なんと水曜と土曜以外は8時間目まであります!すごい!

    しかし勉強ばかりではありません。
    土曜講座では一人一台カメラを持って奈良公園に写真を撮りに行ったり、講演会を行ったりと楽しく為になる企画や、
    ホテル合宿、大学見学など、行事も盛りだくさん。
    もちろん部活動に勤しむ生徒さんも多く、なんとバスケで国体選手に選ばれた生徒さんもいらっしゃるとか。
    そんな勉強も他の活動も頑張る生徒さんをフィジカルメンタル共に支えてらっしゃるのが
    センター受験コース主任の木村先生。

     

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    (西ノ京高校レベルの生徒なら、関関同立産近甲龍には合格させる受験の神様)

     
    木村先生、非常にすごい方で、進学率をぐんぐん上げてらっしゃいます。
    すごいのはそれだけでなく、多感でぐらつきやすい年頃の女の子たちをまとめてひっぱっていっているところ。
    私が高校生のころは、学校の先生でしかも異性となると意味もなく反抗したりしていましたが、木村先生の生徒さんたちはまったくそんなことなく、信頼しきっている様子。
    なにがそこまで生徒さんを惹きつけるのかと、木村先生にお話を実際お伺いしたところ、
    「この子はこういう子で、こういうことを嫌っていて、こういう風な言い方接し方をすれば楽しく話ができて~」と
    生徒さんのお話がでるわでるわ。生徒さんだけでなく、そのお母様がどういう方で、どこを心配してるかまでご存知でした。
    また、「この子は絶対に○○ができる!」というお話も多く、木村先生が生徒さんを信じている!という印象も受けます。
    まずは先生が生徒を信じる、そして細かなところまでしっかりと見てあげてその子に合った方法で見守ってフォローしてあげる、というのが信頼される理由のひとつかもしれませんね。
    一朝一夕ではとても真似できそうにありませんが、すごく勉強になりました。

    オープンキャンパス中は、生徒さんが駅から学校まで案内してくれたり、先生方よりむしろ生徒さんが主体となって動いていたりと、ここに通う生徒さんたちの「学校愛」というか、「オープンキャンパスを盛り上げよう!」という気持ちがびしびし伝わってきて、なんだかとってもほっこりしてしまいました。
    各コース体験は、それぞれ希望するところで実際に授業を体験していましたが、未来の先輩方と一緒に
    受ける授業はみんなとっても楽しそうです。ちなみに写真はパティシエコースの体験入学。私も混ざりたい…

     
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    (女子力が高くなりそう!そして楽しそうな体験授業です)

     
    当たり前ですが、女の子ばかりなのでとっても華やかです。
    ちなみに制服のデザインはあの森英恵さんで、来年から夏服が新しくなるそう。
    毎日着ることになるので、女の子にとって制服が可愛いというのは重要なポイントですよね。

     
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    (毎日着るものだからこそ、女の子だからこそ、オシャレを追求!)

     
    今回奈良女子高等学校さんのオープンキャンパスに参加し、
    さまざまなコースで、自分で選んだ自分のやりたいことをする生徒さんたちにとても元気をもらいました。
    今回もボードを作成し、教室に貼ってあります。女子高さんなので精一杯可愛くしてみました!
    オープンキャンパス参加者にプレゼントされた奈良女子ver.のキューピーちゃんもちゃっかりいただいてしまいました。
    すっごく可愛いので一緒に飾ってあります。
    興味のある人は是非教室まで見に来てくださいね!

     
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    (面談席に貼ってあります!)

     

  • 突撃訪問★橿原学院高校オープンスクール!

    こんにちは、理塾です。

    少しずつ涼しくなってきましたね。まさに勉強の秋がやってきたという印象です。

    理塾がある大和八木周辺も、登下校の学生さんで活気にあふれています。

    この季節にどこの学校でも行われているイベントがあります。
    それは・・・・・・・・・オープンキャンパス!!

    オープンキャンパスとは、受験生に向けて、学校が内部を公開し、
    特色や部活、授業などを実際生徒になった気分で体験できるというものです。

    先日、理塾は橿原学院高等学校さんのオープンキャンパスに参加してきました。


    橿原学院高校さんは普通科の標準、特進と、美術科のある学校です。模試の会場としても有名ですね。
    特進コースの授業時間の長さは県下でもトップクラスを誇っており、
    希望者は1年生のうちから受験対策講座を受けられるなど、非常に勉学に力をいれてらっしゃいます。
    また、生徒さん一人ひとりに「もう一人の担任」となるチューターを定め、
    生徒さんがいつでも気軽に悩みを相談できる環境を作っておられます。
    なんでも、勉学だけでなく進路やその先の将来の相談、友人関係や恋愛のことまで相談がくるのだとか・・・
    生徒さんも先生方を信頼しているからこそ、成り立つ制度ですよね。

     

    CIMG3112

    (学校の教室の様子)

     

    もちろん勉学だけでなく、部活動にも熱心です。
    陸上部や弓道部、野球部は近畿・全国大会で活躍しているところをよく見かけますし
    文化部では全国的に珍しいインターアクト部(ボランティア部)があったりして、
    勉強も部活動も頑張りたい!という中学生にはぴったりです。

     

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    (部員数も多い野球部の練習の様子)

     

    オープンキャンパス中は実際に橿原学院高校の生徒さんが前に出てコース説明をしたり、部活の紹介をしたりしていました。
    1年生から3年生まで関係なく、はきはきお話されていましたよ!大人もたくさんいる前で、すごい!
    他にも模擬授業などを体験することができ、橿学さんの魅力が十二分にわかるオープンキャンパスでした。

     

    CIMG3053

    (説明するのは生徒さんなので、生徒目線の話でわかりやすかったです)

     

    理塾では、残念ながら予定があって参加できなかった生徒のためにも
    オープンキャンパスで撮らせていただいた写真をボードにまとめて掲示しています。
    橿原学院高校さんの快活な生徒さんの写真で、教室が一段と華やかになりました!
    生徒もよく見てくれていて、特に八木周辺の中学校は部活動が熱心なので、自分のしたい部活動の様子が気になるのか、
    受験生でなくても「この学校は何部があるの?」ということを生徒から聞かれたりします。
    教室もだんだんと賑わってきて、うれしい限りです。

     

    CIMG0319

    (こんな感じでまとめてみました!教室の面談席に貼ってあります!)

     

    オープンキャンパスは実際自分が通うかもしれない学校の雰囲気を肌で感じることのできる数少ない機会。
    志望校だけでなく、たくさんの学校を見て回ってみると、なにか新たな発見があるかもしれませんね。
    橿原学院高校さんでは今後も体験入学などを予定されているようなので、
    気になった受験生の皆さんは一度参加されてみてはどうでしょうか。

  • 高校進学と大学進学のあいだ

    こんにちは、理塾です。

    今日は、大学進学の話をしたいと思います。

     

    突然ですが、「目指している大学」はありますか?

    その目標を叶えるためには、「どういう高校に進学すればいいか把握」していますか?

    大学進学をするうえで、どの高校に進学するかは、非常に関連性も高く、とっても大事な話です。

    高校に進学してから、「そうとは知らなかった!」ということを防ぐために、早め早めに大学進学の実情を把握しておきましょう。

     


     

     

    大学受験を取り巻く現実は、かなり厳しいです。

    しかし、なぜか「楽観的」に考えている保護者の方や生徒さんが非常に多い。

    ここに大きな落とし穴がある、と思っています。ですので、今回は警鐘を鳴らす意味でも厳しい現実の話をする次第です。

     

    とりあえず、どの大学に合格するためには、どんな高校に進学すべきかについて、おおよそのクラス内順位を添えて書きました。

    大学の偏差値が全てではありませんが、やはりわかりやすい目安が「偏差値」というのも事実ですので、まずは読んでみて、大学進学の現状を把握してみてください。

     

    <著名国公立大(神戸大以上)>

    奈良高校はクラス10位、畝傍高校はクラス5位、郡山高校はクラス3位、であれば合格しています。

    平城高校はクラス1位、高田高校は学年1位、であれば合格していますが、さすがにこの順位は狙って取れるものではありませんし、現実的とは言いにくそうです。

    それ以外の高校は、合格者はほぼいません。

    よって、「著名国公立大を目指すなら、奈良高校か畝傍高校か郡山高校でクラスでも上位層をキープする必要がある」ということがわかります。

     

    <一般国公立大(大阪市立大など)>

    奈良高校や畝傍高校は、クラスで20位(真ん中)くらいであれば合格しています。

    郡山高校はクラス10位、平城高校はクラス3位、高田高校はクラス3位、であれば合格しています。

    橿原高校はクラス1位、であれば合格できますが、クラス1位必須というのは自分に当てはめるには現実的ではないと思われます。

    よって、「一般国公立大を目指すなら、奈良高校か畝傍高校でクラスの真ん中、郡山高校か平城高校か高田高校で上位層をキープする必要がある」ということがわかります。もちろん、「一般国公立大」というのは非常に大きな分類なので、その中でも難易度の多少は当然あります。

     

    <関関同立>

    奈良高校や畝傍高校は、基本的に全員合格しています(むしろ最低限ここに合格できねば浪人、という感覚のようです)。

    郡山高校はクラス20位、平城高校や高田高校はクラス10位、橿原高校はクラス5位、であれば合格しています。

    桜井高校はクラス1位、西ノ京高校はクラス1位、香芝高校はクラス1位、であれば合格ですが、クラス1位は狙って取れるものではないので現実的ではありません。

    よって、「関関同立を目指すなら、奈良高校や畝傍高校は全員、郡山高校はクラスの真ん中、高田高校や平城高校や橿原高校で上位層をキープする必要がある」ということがわかります。

     

    <産近甲龍>

    奈良高校や畝傍高校では、受験はしていますが滑り止めのようです。郡山高校もそれに準じています。

    平城高校や高田高校はクラス20位、橿原高校はクラス10位、桜井高校はクラス3位、西ノ京高校はクラス3位、香芝高校はクラス3位、であれば合格しています。

    よって、「産近甲龍を目指すなら、平城高校や高田高校はクラスの真ん中、橿原高校はクラスのやや上位、桜井高校や西ノ京高校や香芝高校は上位層をキープする必要がある」ということがわかります。

     

    これらはだいたいのイメージです。出典は各高校の平成26年の大学合格者数から割り出した数値ですので、複数の合格があれば重複しています。毎年の変動もあるので、若干のズレはあるかも知れませんが、あくまでイメージとして捉えてください。実態とそれほど違ったことにはなっていないと思います。

    こうして見ると、大学進学というのは高校進学とは違って、なかなか厳しいことがわかりますよね。

     

    「この高校なら、まず間違いなくこの大学に行ける」というのは、その高校に在籍している生徒のほとんどが進学している、という状態のはずです。

    これに照らし合わせると、奈良高校や畝傍高校ですら「国公立にはまず行ける」 とは言えないことがわかります。奈良高校生や畝傍高校生は、中学時代は基本的にオール5を取っていた生徒ですが、それほどの秀才であっても「クラスに半分は国公立に行けない」という厳しい受験状況がお分かりいただけるでしょう。

     

    「この高校なら、平均点を取れているならこの大学に進学できる」というのは、その高校の生徒の半分くらいが進学している、というイメージのはずです。

    これに照らし合わせると、奈良高校や畝傍高校なら「国公立はまぁ普通に平均レベルなら行けそう」と言えますが、平城高校や高田高校であれば「現実的にはほとんど国公立大には行けない」となります。むしろ平城高校や高田高校は、「国公立」でもなく「関関同立」でもなく、「周囲の生徒と同じくらい頑張ってて平均点付近なら産近甲龍」ということがわかります。

    もちろん、その他の高校からも、「クラスで3位なら」とか「クラスで1位なら」という条件がつけばいろいろな大学に行っているわけですが、そのレベルの上位層は、なかなか狙って取れるものではありません。

    例えば、どこの高校でも上位層は「さらに上位校の合格判定も十分に良くて合格レベルだったけど、この高校だと自転車で通えるのでこの高校にしました」とか「高校では上位層で指定校推薦を狙っているので、意図的に高校レベルを下げてこっちの高校に来ました」など、何らかの意図があって、あえて志望校を下げてきた生徒で占められていることがほとんどなので、よほどのことがないと上位層に食い込むことは厳しいのが現実です。

    ですので、「模試判定が普通くらい」で「高校でも部活をする」で「毎日の勉強量は普通」であれば、進学した高校ではクラスの真ん中くらいを想定するのが妥当となります。もちろん「クラスで1位を取る!」という目標を掲げるのは素晴らしいことであり塾としても応援するのですが、「クラス上位が前提のはず」と考えるのは少しリスクが高いと言えるのはお分かりいただけるでしょう。

     

    多くの保護者様とお話していると、「国公立に合格しろとは言わないが、せめて産近甲龍には進学して欲しい」というお言葉をよく頂戴します。このお気持ちは大変よくわかります。たしかに、それなりの企業に就職する際にそれなりの評価をもらおうと思うと、産近甲龍レベル以上が求められることも多いです。また、私は塾の関係者として高校の先生方ともよくお話しますが、どこの学校も「国公立」「関関同立」「産近甲龍」に分けて合格実績を話され、それ以下のレベルの大学は進学実績としてアピールされることは稀なことからも、この感覚水準は妥当性があると思っています(プライドの高い学校だと「産近甲龍」すら「実績として誇れないから」として省いてきます)。しかし一方で、「平城高校や高田高校レベル以上でないと産近甲龍は簡単ではない」のが現実です。

     

    ここで私が言いたいのは、「それ以下の高校では厳しいから諦めましょう」ということではありません。まずは「産近甲龍であっても簡単ではない、という現実をちゃんと把握しましょう」ということです。そして、「そんなことくらい既に知ってるよ」という方は結構ですが、もしこの記事を読んで多少でも驚かれたのであれば、「今の感覚以上に危機感を持ち、しっかりと勉強を頑張る高校生活を経て、産近甲龍以上の合格を掴みましょう」ということです。

    ここでたとえ話をしますと、「桜井高校や香芝高校では、相当な上位(クラス3位以内)でないと産近甲龍は厳しい」のが現実ですが、「それでも産近甲龍くらいには行って欲しい」ということになると、高校進学直後から全力でスパートをかけていく必要があります。周囲よりも多い勉強量をまず確保することが、上位をキープする最低条件です。なぜなら上位層を狙うとなると、「誰もが可能なことをする」のでは無理であって、「周囲は誰もやってないレベル」に踏み込まないと、周囲との競争に勝って上位に立つことはなかなかできないからです。

    イメージしやすくするために極端な話をしますと、「部活はせずに時間は勉強に注ぎましょう」「まずは『自分のペースで勉強させてみる』ではなく塾や予備校で全力で学習しましょう」「家でも土日はもちろん平日も勉強しましょう」ということになります。

     

    ちなみに大学の学費というものは、多くの方が想像している以上に家計を圧迫するものです。だいたいですが、どの私立大学でも毎年100万円が必要です。4年で400万円くらいするわけです。高いですよね。卒業証書が400万円の領収書に思えてきます。ですので「大学生の子供1人につき、毎月8万円が必要」と把握していただければ、まず間違いはありません。もちろんこれは自宅通学の場合であり、遠方で下宿するとなると、家賃と通信光熱費でその倍額くらいはかかるため、毎月16万円程度が必要です。

    ちょっと話がそれましたが、ここで大切になるのは、「評価が高い大学でも、そうでない大学でも、基本的に学費は同じ毎月8万円」ということです。そして、それであればこそ、どうせ毎月8万円払うのならばこそ、「よりよい大学に行ってもらわないと勿体無いですよね」ということです。

     

    なかなか厳しい現実であり、あんまり知りたくないと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、我々が最も避けたい事態は、「大学受験の際にようやく知って『えっ、そうだったの!?そうだったら、もっと早くから頑張ってたのに!今からじゃもう間に合わないよ・・・』という取り返しのつかない事態」です。よって、こういう把握は早いほうが断然有利で、大学進学のことであっても、小中学校の時から考えておけば、じっくり取り組むことができます。

    簡単ではないものの、無理ではありません。現実を把握したうえで、目標をかなえるために何をすべきか、これを考え実践していきましょう。そのための情報提供と努力を、理塾は惜しみません。理塾では「高校受験は一通過点である」という認識のもと、小中学校の生徒さんであっても、大学受験までしっかり話をさせていただきサポートも致します。いつでもご相談ください。

  • 理塾はお盆も開校です(勉強する気のある生徒は、全員集合!)

    こんにちは、理塾です。

    今日は自習の話題です。入塾のときに「ウチの子は、家では全く勉強しないんです」と聞いていた生徒さんが多いのですが、現実は全く異なります。

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    ほらね、この通り。

    みんな集中してくれています(写真では3名ですが、別の座席でも他に自習している生徒がいます)。

    誰もが、黙々と学習します。手を休めたり、休憩したり、立ち歩く生徒なんて、誰一人としていません。

    理想的というか、最高の学習環境と言えますよね。

    なぜこうなるのか、謎解きをしていきましょう。

     


     

    毎日、暑いですよね。

    理塾はとても涼しいので、今日もたくさんの生徒達が自習にやってきます。

    畝傍高校生は毎回5-6時間くらい勉強してくれます。中学生だと平均して3時間くらい勉強してくれています。

    小学生でも2時間くらいは勉強してくれますよ。長い時間を集中できる小学生だと、1日5時間くらい勉強する生徒もいます。

    彼らの秋以降の成績が楽しみでなりません。これほどの勉強時間を確保した好影響が出ないわけがないからです。保護者の方にも「こんな勉強する子だったんですね」と喜んでいただいています。

    この調子で、ぜひ、たくさん勉強して欲しいものです。

     

    涼しさの秘密は、強力なエアコン達!

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    すごいでしょう!(3機しか写ってませんけど・・・)

     

    4機のエアコンがフル稼働で、勉強のやる気のある生徒達を応援しています(1部屋に4機って、すごく贅沢な設定なんですよ)。

    教室全体が「まんべんなく涼しい」となっているので、座る座席や場所によって「暑すぎる」とか「寒すぎる」ということがないのは生徒さんにとってはかなり嬉しいですよね。意外に空調に無頓着な学習塾は少なくなく、「子供が塾に自習に行ったはいいものの、冷房の風が直に当たる席だったので夏風邪を引いた」ということも、可能性ゼロではありません。そういうことを防ぐ意味でも、ぜひ空調面でも生徒さんへの影響にこだわる理塾に自習に来て欲しいのです。

    また、暑い中、来塾してくれた生徒は当然のことながら暑がりますが、勉強し始めると汗も引き始めて冷えてくるものです。そういった生徒さんへの配慮として、生徒の入れ替え時間は設定温度を少し下げ、授業が始まると設定温度を戻すという一手間を加えることで、快適な環境を提供しています。(エアコンの設定ボタンは1日に20回くらい操作しています!)

     

    さらに、さらに。

    理塾は勉強に集中できるので、今日もたくさんの生徒達が自習にやってきます。毎日来てくれる生徒も多いんですよ。

    午前に授業に来て、お昼を食べに家に帰って、午後からまた来塾して自習する、という生徒もたくさんいます。

    驚くのは、2時間でも3時間でも自習する間、トイレに立つ生徒がほとんどいないことです。ずっと机に向かって集中しています。ここで確保できた勉強量は、絶対に嘘はつきません。この学習習慣を夏休み以後もちゃんと定着させることができれば、必ず成績はアップしていくに違いありません(2時間3時間を、ずっと机に向かって集中できる生徒が、成績が伸びないわけがないです)。

     

    集中の秘密は、疲れを癒す観葉植物たちと、教室の徹底した自習管理です!

    image (3)

    すごいでしょう!(教室での自習管理の方が重要ポイントなのですが、絵的に難しいので植物を撮影しました・・・)

     

    授業は当然だとして、自習のときにいかに集中できるかというのは、教室が学習環境をしっかり作れているかどうかに大きく左右されるものです。ただし、自習の場合は管理が行き届いていない塾も少なからずあります。自習は授業とは異なり、自ら学習することを指すので、それはある意味当然です。ただ、自習の環境というのは塾によって本当に様々で、全員が黙々と勉強している塾もあれば、落ち着きのない生徒がいたり集中していない生徒が多い塾もあります。

    残念ながら自習で集中していない場合は「子供が自習に行ったはいいものの、結局のところ友達と遊び気分で通っており集中していなかったので成績が全然上がらない」ということも、あり得ます。基本的にお子さんが塾で十分な学習時間を確保しているのに成績が上がらないのは、確保しているように見える学習時間に意味がないことがほとんどです(そもそも、塾でたくさん勉強してるのに成績が上がらないのでは、月謝を払って通っている意味がないですよね)。その点、理塾の管理は万全で、自習で行なった学習内容や学習量に至るまで、ちゃんと教室で把握しています。

    さらに、教室はとても緑も多くて、勉強に疲れた身体を癒してくれます。

    愛着が沸いたからなのか、帰りぎわに「観葉植物に水をやる」生徒さんもいたりして、その様子を見ているスタッフがむしろ癒されたりしています。居心地のよいスペースだからこそ、勉強にも集中できる!ってもんですね。

     


     

    さて、ここで声を大にして言いたいことがあります。

    よく聞いてくださいね。

    それは「理塾はお盆も毎日朝9時から夜22時までしっかり開校してるから、毎日自習においで!!」ということです。

     

    近頃はどの地域にも個別指導塾が急に増えましたが、それだけに、良い塾と悪い塾の当たり外れもあると聞きます。

    例えば「生徒に『たくさんの夏期講習の授業コマ』を提案しておきながら、教室はお盆に5連休」という塾さんもあったりします。

     

    別にそれがダメで即座に悪い塾だと言うわけではないんですが、最初に考えるのは「お盆に5連休したとして、その間の生徒の面倒は誰が見るんだろう・・・」ということです。少し聞き取り調査をしてみましたが、「お盆の間は塾が休みなので、宿題を多めに出しておきました」という学習塾が多いようです。でも、これは解決策になっていないように感じます。「やるべき勉強内容」については宿題を多めに出すことで対応できているとしても、「勉強する環境の提供」という点では生徒さんに対応できていないからです。理塾としては、「夏休みの授業やを提案したならば、その場をちゃんと提供し続けるのが筋なのでは??」と思いますし、「家庭ではなかなか勉強が進まない生徒さんもいるのだから、生徒のことも考えましょうよ」と思うわけです。学習塾の授業料って、やっぱりどこも安くはないですから保護者の方としては学習環境面の整備も希望されるでしょうし、そのうえ「夏休みの勉強は大切!」と塾は言うけれど、蓋を開けてみたら「塾はお盆に5連休」となっていては、違和感を多少なりとも感じる保護者の方が多いのではないでしょうか。

    もちろん当然ながら、学習塾のスタッフにもお盆も休日も重要ですし、「休んではいけない」というわけではないのですが、そこはスタッフの勤務調整をすれば交替でスタッフの休日は確保できますから、なんとでもなる問題です。お盆で休みとは言っても、お正月のように何か行事ごとが多いというわけではありませんし、家族みんなで紅白歌合戦を見るというわけでもありませんし、お正月は休むデパートだって当然のようにお盆は開店しています。ですので、学習塾としてお盆もしっかり勉強の場を提供した方が良いと考えています。いやむしろ、生徒のためには学習塾としてなんとかしなくてはならない問題だと考えるんですよね。

    そこで言い訳しようと思えばいくらでも言い訳できますし、多くの塾での対応が「お盆は塾が休みなので、宿題は多めに出しておきますね」というものですが、やっぱり最後に大事になってくるのは「生徒さんのためになっているかどうか」だと思います。受験生にはお盆なんてないことも多いわけですが、そんな中、塾が休校してしまっていては、「家では勉強できない生徒」が行く宛がなくなってしまいますよね。これって結構な悲劇だと思うんです。また、家庭で勉強が進まない生徒さんに対して、「お盆は塾が休みなので、宿題を多めに出しておきますね」というのは本末転倒で、「家庭で勉強できないから塾を利用してるのに、塾が休みだから家庭でやるべき宿題を多めに出すってどういうこと?」と思うのですが、どうでしょう??

    こういった部分を、なんとかしたくて、理塾という学習塾を作りました。

     

    ですので、理塾は日曜だけはお休みを頂戴していますが、お盆も祝日も基本的に関係なく開校しています。

    「勉強する気はあるけれど、勉強する場所がない」と困っている生徒さんは、ちゃんと理塾が助けます。

    結局のところ、受験勉強は「受験戦争」と例えられるように、競争です。誰と競争しているかというと、同じ学年の周囲の友達との競争です。そして競争に勝つための一番効果的な方法は、友達よりも勉強することです。

    理塾では、小学生でも毎回2時間、中学生だと毎回3時間くらいは自習をしてくれるわけですが、それを聞いた周囲の友達が「すごいなぁ」とか「そんなに集中できないよ」と思うようなら、その時点で勝ったも同然です。大事になるのは、それを「続けること」。それを続ければ、その効果は蓄積し、受験において相当な有利となるはずです。

    「家庭では全く勉強しないんです」というのは、どこのご家庭からも伺う相談内容です。

    「家庭では全く勉強しないんです」と聞いていた生徒さんが、数時間ずっと机にかじりついている、そんな理塾にお任せください。ブログでは伝えきれない部分も多々ありますが、少しでも「みんなが休んでいるお盆に勉強時間を確保することの大切さ」が伝われば幸いです。

    興味のある方は、ぜひ教室まで自習しに来てくださいね。座席には少し余裕があるので、飛び入りでも大歓迎です。

  • セミの鳴き声で気付くクマゼミ繁殖の自由研究

    こんにちは、理塾です。

    今回はちょっと雑談しますね。とはいえ、いちおう最後は勉強の話になっていますのでご安心を。

     

    実は先日この私。大成中学校の近くを歩いておりましたら、「どうしたんだ!?」というくらいセミが鳴いていて驚きました。

    大合唱というレベルではありません、悲鳴に近いレベルです。通りすがりのおじいさんに挨拶しましたが、通常「こんにちは」「はい、こんにちは」となるところが、「セミうるさいですね」「そうですね」になってしまいました。近所のおうちの方々は、テレビを見ていてもセミの声しか聞こえないんじゃないだろうか、と思うほどですが実際のところどうなんでしょう。

    どうしようかと思いましたが、結局どうすることもできないので、諦めてしばらく鳴き声を聞いていました。そこで気付いたんですが、アブラゼミの声よりもクマゼミの声が結構多いんですよね。

     

    <自然科学大好きな理系講師による即席セミ講座>

    アブラゼミ

    アブラゼミというのは、茶色い中型のセミで、ジージー鳴きます。

     

    クマゼミ

    クマゼミというのは、羽根が薄緑いろの黒い大型のセミで、シャンシャン鳴きます。

     

     

    30年ほど前に自分自身が虫取り網を持って、小学校の裏山でセミ捕りをした時には、ほとんどがアブラゼミで、大型のクマゼミはほとんどいませんでした。ですからクマゼミは、いわゆる「アタリ」でした。虫かごは、いつも「ジージジジー」とアブラゼミの大合唱をしていたものです。ツクツクボウシはとても小さい反面、まず捕れないため、これはそもそも目を凝らして見ても樹上で発見しにくく「超アタリ」でした。ツクツクボウシが捕れないのは今も昔も同じとして、クマゼミが増えてアブラゼミよりも多くなっているようだぞ?ということに、鳴き声をふと耳にして気付いたのです。 これは昔聞いたセミの鳴き声とはちょっと違うぞ・・・、と。

    こうなると、実際に樹上に目を凝らして見てみようという気になります。すると、木にとまっているのはクマゼミばかり。地面付近に目をやり抜け殻を探しましたが、クマゼミの抜け殻が多いことに気付かされます(クマゼミの抜け殻は手の部分が太い)。

    どうしてアブラゼミが減り、クマゼミが増えたのでしょう?

    基本的に昆虫は、自然界では個々としては弱い存在であり、数量で種の保存を狙う傾向にあります。よって、その数量は「発生しやすい条件に恵まれる」ことと、「捕食されやすい条件に曝されにくい」ことと、「競争関係にある他の種よりも有利になる」ことで、個体数が増える方向で変動するものですが、セミはあれほどうるさく鳴いて自分の存在場所を明らかにしているのに、そうそう捕食されるところはお目にかかれません。ツバメなどが巣にいるヒナにエサを与えている微笑ましい映像でも、そのほとんどのエサは何らかの幼虫であり、セミであることはありません。もしかして、セミってそれほど捕食者にとっては人気がないんですかね。自分は喜んでセミを捕まえていたわけですが、自然界においてあんまり人気者ではないセミにそれほど傾倒していたのか?と、今さらながら気付かされたようで悔しくもあります。話を戻しますが、そもそも、アブラゼミだけが捕食されやすく、クマゼミが捕食されにくくならないと、クマゼミの個体数が増えた理由は説明できませんから、この路線である可能性は低そうです。そうであれば、発生条件や他の種との競争で勝っていることなどが大きく関係していそうですが、いろいろ考えてみても、そもそもセミにそれほど詳しくないので、原因については想像できませんでした。もしかすると、クマゼミが好む樹木が街路樹とかに増えたのかな・・・?

     

    調べてみると実際に大阪府では「クマゼミ99%」という大繁殖をしており、アブラゼミがほとんどいなくなってしまったとのこと。『増えた増えたクマゼミ増えた』とはいえ正直ちょっと増えすぎです。1%しかいなくなっちゃうなんて、アブラゼミが可哀想。クマゼミの一方的なコールドゲームです。

    まぁ昆虫の世界は、そんなものかも知れませんが。もうちょっとクマゼミに分別というものがあれば、と思います。

    理由もちゃんと推測されており、「温暖化によりクマゼミの幼虫の孵化が梅雨頃になり、雨の影響で捕食される可能性が減ったこと」と「クマゼミの幼虫は他のセミよりも固い土でも掘り進む能力が高く、最近の路地の固い土だと有利になっていること」が原因とのことです。

     

    なんでも気付こうと思えばいろんなテーマが発見できるものですし、興味を持てばいろいろなことが調べられます。

    夏休みは、こういったフィールドワークが楽しい最高の時期です。勉強するのも大事ですが、勉強机にかじりついているだけでは、こういった視野を育むことはできません。目の前にある課題を解決していくことだけではなく、どんなことでもいいので自分の興味が湧いたことに対して自分なりの推論を展開したうえで、納得がいくまで調べましょう。

     

    セミについての自由研究をされる方は、ぜひぜひヒントにしてくださいね。

  • 夏休みの勉強について②

    こんにちは。理塾です。

    先日、夏休みの勉強について①というタイトルで、夏休みの宿題に対する取り組み方を簡単に述べさせていただきました。

    今回は、夏休みの勉強がどのように影響するのかについて詳しく述べます。大事なことなので、しっかり把握していただきたくて頑張って書いたところ、めちゃくちゃ長くなっていますので、覚悟して読んでくださいね!!

     

    さて、最初から話は全く異なるのですが、夏休みの勉強についてお話する前に、最初に「天才講師の勉強法」について述べさせてください。興味をお持ちの方も多そうなテーマですよね。

    私は学習塾での勤務経験もそれなりにあることから、たくさんの学力優秀な講師と出会ってきました。もちろん、学習塾の講師になる者は学力学歴が高いことがほとんどであり、奈良高校出身者や畝傍高校出身者などは当たり前の世界です。全国的にも著名な東大寺学園出身者も複数見てきました。それゆえ講師が在籍いている大学も豪華であり、京大、阪大、神大をはじめとして、関西の有名大学出身者が勢揃いしています。もちろんこれはどこの塾でも同じことでしょう。

    こういう話を生徒にすると、「奈良高校に合格するなんて、先生達は僕と頭の出来が違うんだろうな」とか「オール5を取って畝傍高校に行く人は特別でしょ」という返事が返ってきます。確かに、そのような返事が返ってくることは、わからないでもありません。

    ただ、それらの学力優秀な講師と、勉強法に関して話をしていると、ある点で驚かされるのです。

    何で驚かされるかというと、彼らは決して「天才性を発揮して受験を突破してきたのではない」ということです。

     

    例えば、理系文系問わず必要な大学受験の英語では、まずは英単語を2000語ほど覚えなくてはなりませんが、「見ただけですぐに覚えられる」という講師は存在しないのです。英単語を覚えるのが得意だから英語の偏差値が良かった、という講師など存在しないのです。むしろ、どの講師も「英単語は苦労した、50回ずつ書いて覚えた」とか、「自分はすぐ忘れてしまうので、何度も繰り返し暗記した」とか言うのです。賢い者ほど苦労していることに、驚かされるのです。四天王寺高校から医学部に進学した女性講師などは、「英単語は苦手で、自分の記憶力が劣っていることを恨んだものです」と言っていました。

    要するに、高い学力を持っている者ほど、「苦労」して「努力」しているのです。これらの話からは「学習量が多いからこそ、学力が高い」ということが導けます。

    もちろん、それだけではなく、「自分が何が苦手かしっかり把握している」ことと、「自分が苦手としていることに素直に向き合い克服しようとする姿勢を持っている」ことも大事なポイントですが、まずは「誰よりも勉強量を確保している」ことが、勉強面で成果を出す一番のポイントだということがお分かりいただけるかと思います。

     

    ここで最初の話に戻りますが、夏休みの過ごし方を伺えば、その生徒さんが「将来的にどれだけの学力を持つか」というのは、だいたいわかります。もちろん私は適当に言っているわけではありません。どう論理的に考えて、判断しているかを以下に述べますね。

    おおよそですが、夏休みの過ごし方は4つに分けられます。それは、「毎日ほとんど勉強しない子」と「やるときは1時間くらいするが、勉強しない日も結構ある子」と「毎日1時間程度でもちゃんと勉強する子」と「学校と同じくらいの勉強量を確保している子」です。ほとんどのお子さんは、前の3つのどれかです。

     

    ここで結論から先に述べますが、もしお子さんが小学生であり「毎日ほとんど勉強しない子」である場合には、中学生になってから相当苦労される可能性が高いです。一部の「家では全然勉強しないけど、なぜか点数のいい子」を除いては、中学校の定期テストでは平均点を取ることすら苦労されるでしょうし、関西でそれなりに有名大学に合格されるのは厳しいことが予想されます。

    いきなり脅かすような内容ですが、そう判断する理由はちゃんと2つあります。それは、「中学校の学習範囲は、英語を除いて小学校の応用なので、小学校の範囲の基礎固めができていない場合は、中学校の学習が成立するのが非常に困難」ということと、「小学校の時に身についた学習習慣は基本的に中高生になっても大人になっても持続するものであり、全員が強制的に授業を受ける学校以外での過ごし方こそ、学力差を生む最大要因」だからです。

    最初の、「中学校の学習範囲は小学校の応用」について、詳しく述べると、例えば中学校2年で学習する「歴史」の範囲は、小学校6年生の社会の応用です。どちらも大まかには縄文時代から明治時代や世界大戦までを学習するのですが、小学校の時には「元寇って言ってね、モンゴル(元)が日本に攻めてきたことがあったんだけど、暴風雨で撤退したんだよ・・・」程度のおおまかな説明だったものが、中学校の時になると「小学校の時に学習した元寇は詳しく見ると2回行なわれていて、1274年の文永の役と、1281年の弘安の役であり、その時の幕府の対応は・・・」という具体的な学習に変わっていきなり難しくなります。ここで重要になるのが、小学校の土台の上にこそ中学校の応用は成り立つ、ということです。社会は暗記科目ではありますが、小学校の説明的学習を把握せずに、中学校の具体的学習を暗記しようとしたとしても無理があるのは当然なのがお分かりいただけるでしょう。

    ですので極端な話、小学校6年生の学習内容を覚えていない中学生に、中学校2年生の歴史の定期テストを解かせたとしても、記憶と理解がちんぷんかんぷんで、平均点を取るのさえ覚束ないことになります。周囲の生徒が理解していることを把握できていない状況で暗記しようとしても、不利なことには変わりません。ですので、中学校の社会で平均点を取れないのは、テスト勉強が足りていないのではなく、むしろ土台となる小学校の学習範囲が理解できていないということになります。ただ、小学校のときは定期テストというものがありませんので、「記憶と理解」がしっかりできているのかどうかは表面化されません。中学校になって「定期テスト」という理解度が点数という結果として出るようになってから、表面化したのに過ぎないのです。

    このような「土台」と「応用」は、小学校から始まって、高校になるまでずっと続きます。例えば理科の電気分野では、小学校で「直列回路と並列回路」を習い、中学校で「電流電圧抵抗」を習い、高校では「コンデンサの電気容量」を習います。数学においても、中学校で平方根を学習し、高校で複素数を学習します。どれもが、既に学習したことを理解しているのが前提となっており、土台が重要になっていることは言うまでもありません。「土台がなくてもやってやれないことはない」という方も稀にいらっしゃいますが、無理なものは無理です。やってやれないから、勉強で苦しんでいる生徒が多いわけです。土台の無い中学生が新たな分野を学習するというのは、文型だった方が「微分積分」をいきなり学習してスラスラ理解しなさいと求めるのと同じようなものなんですよね。ですから、特に「そこ、苦手だったんですよね・・」という場合には、ただちについていけなくなります。

    たかが小学校の学習内容とはいえ、今後ずっと影響する、とても大切な土台ということになります。小学校で少しでも苦手分野があるなら、それは中学校になっても高校になっても、ずっと苦手を抱えていくことになるので、しっかり学習して苦手克服する必要があるのです。

     

    さて、次の「小学校の時の学習習慣は中高生になっても持続される」というのが本題です。小学校での学習習慣は、3年生や4年生の時にはほぼついていることが非常に多く、クラス内順位もこの学年でほぼ固定化され、そのまま高校まで学力差が埋まることはあまりありません。小学校の4年を迎える段階で「クラストップのAさん」は、中学校3年になっても「有名進学校を目指している生徒」であることが多いですし、小学校5年の段階で「クラスで最下位のB君」は、高校受験においても「かなり偏差値の低い高校を受験する」ということになりがちです。

    なお余談ですが、偏差値の低い高校はダメなのかというと、決してそんなことはありませんし、否定するものではありません。すべてが偏差値で決まるものではありませんし、勉強ができるできないというのは、評価の一面でしかありません。勉強というのは手段であって目的ではありませんから、自分のやりたいことを見つけたなら、勉強よりもそれに熱中する方が大切です。また、偏差値の低い高校に行っている生徒がダメとは全く考えませんし、生徒の良さというのは学力のみで測れるものでもありません。ですので、そちらは誤解されぬようお願いします。ただ、就職活動や収入の面で、学力が低いと不利になることが多いのはやはり事実であり、勉強ができないと、どうしてもそれをずっと抱えていくことになるということも無視できない現実です。それを重視されるか、あまり気にされないかは、各ご家庭の判断でよろしいかと思います。我々は学習塾ですので、重視するスタンスを取っているだけです。

     

    さて、話を戻しますと、夏休みというのは、「学校の授業がない日が続く」ということです。「毎日が日曜日」ということです。学校の授業がある時ならば、授業をちゃんと受けていれば学力差は生まれにくいものです。ゆえに、学力差とは「学校の授業がない日にどれだけ学習量を確保したか」で生まれがちです。

    ここで話を戻しますが、夏休みの過ごし方として「毎日ほとんど勉強しない子」と「やるときは1時間くらいするが、勉強しない日も結構ある子」と「毎日1時間程度でもちゃんと勉強する子」と「学校と同じくらいの勉強量を確保している子」に分けられると言いました。

    毎日ほとんど勉強しない子というのは、「自分では学習できない(しない)子」ということです。また、「誰よりも学習量が少ない子」ということでもあります。小学校の学習範囲はあらゆる学年の土台であり、土台であるからこそ、促成栽培ではなく地道に時間をかけて養成するべきですが、この段階での学習量の少なさは、中高生になってからは簡単に覆せません。だからこそ、すぐにでも早く学習量を確保してください。毎日ほとんど勉強しないというのは学習量としてあまりに足りませんし、それが毎年繰り返されるとなると、学習不足の借金は膨らむばかりであり、やがては後から頑張ってどうなるものではなくなります。学年と受験校によっては夢や目標を諦めるという残念なこともあり得ます。

    やるときは1時間くらいするが、勉強しない日も結構ある子というのは、「毎日の学習習慣がない子」ということです。よくありがちなのが、中学生になって「テスト前は学習するけど、普段は勉強しない子」というパターンです。こういう子は少なくありませんし、保護者の方からも「うちの子はテスト前にならないと勉強しないんです」という悩みをよく耳にするのですが、中学生になって急にそういう性格になったわけではなく、小学生の時の学習習慣の延長で、今日に至っていることがほとんどです。このような生徒は日頃の学習量が足りていませんので、毎日勉強する生徒には勝てません。やればできる子なのですが、学習量が少ないために受験で苦戦することも多々あります。また、日頃の学習習慣がついていないので、勉強のやり方や学習の進め方にも不慣れであることが多く、効率も高くないことが多いです。非常にもったいないの一言に尽きます。

    毎日1時間程度でもちゃんと勉強する子は、「自分なりの学習習慣を確保できた子」ということです。しんどい時も疲れている時もちゃんと勉強する実行力をつけていますので、その成果は学年を経るごとにどんどん膨らみ、いい意味で差が開いていきます。毎日勉強するため学習の反復効果も期待しやすく、暗記などの記憶も定着が早いです。こういう生徒は伸びますし、コツコツと努力をした結果、たいてい夢を掴みます。また、社会に出ても「やるべきことをしっかりできる人材」として評価されることが多くなるものです。

    学校と同じくらいの勉強量を確保している子は、「学校が休みの時でも休まず全力で学習する子」ということです。誰よりも勉強しているので、当然ながら誰よりも勉強ができます。中学受験を経験したことのある生徒がエリート街道を進むことが多いのは、持って生まれた頭脳よりも、小学生時代の夏休みでも毎日10時間くらい勉強した経験が、人生の糧になっている証左だと言えるのではないでしょうか。

     

    さすがに、誰もが夏休みに「毎日10時間勉強すべきだ」と声高に言うつもりはありません。他の習い事や部活もあるでしょうし、やりたいこともあるでしょう。友達と遊ぶことだって、人間関係の経験としては大事なことです。ただ、もしお子さんが「家でダラダラするばかりで、全く勉強しない日も結構ある」ということがあれば、ぜひ理塾にご相談ください。別に理塾じゃなくても構いませんが、どこかの塾で学習時間を確保しないと、ゆくゆく苦労される可能性があります。せっかくですので理塾にご相談ください。「生徒さんに勉強を教える」だけではなく、「お母さんにも子供に対する勉強の考え方」や「家庭学習の進め方」をアドバイスさせていただきます。

     

    我々は学習塾ですので、生徒さんの学力を上げることで貢献したいと願っています。ただその一方うで、学力を上げることだけが大事とは思っていません。学習にそれほど熱心でないご家庭もあるでしょうし、いろいろな考え方があるべきだろうと思います。それはそれぞれ尊重されるべきです。

    ただ、夏休みに勉強を確保することが重要なのは、ここまで書いてきた通りであり、「中高生になっても苦労しないためには毎日1時間程度の学習量は誰もが確保すべき」というのは揺るぎない信念です。ぜひ、「毎日1時間は、学生としての本分である勉強をする」ことを実行していただきたいと思います。そのために、「何をしたらいいのかわからない」であったり、「何からやればいいのかわからない」ということがあれば、それは理塾にお訊ねください。ここまで読んでいただいた分、しっかりアドバイスさせていただきます。

    重複しますが、勉強だけの夏休みを過ごすのもどうかと思います。そういう意味では、前回の記事である「自由研究」も重視しています。学習机にかじりつくだけではなく、いろいろなことに興味を持ち、自分なりに解決し、それを伝えていける能力も育んでいってください。自由研究の相談もぜひ、理塾にお任せください。

    現状がどうであろうと悲観される必要はありません。もし現状が目標よりも低い状態であれば、危機感を持っていただき、ここからどのように頑張っていけるかを一緒になって構築したいと考える次第です。

    一人でも多くのお子さんが、夏休みの学習習慣を身につけることで、自分の夢や目標が出来た時に苦労しない状況であることを、理塾は願っています。